宮川町の芸妓・美恵雛(みえひな)さんと舞妓・ふく苗(ふくなえ/しげ森)さんによる舞妓さんと芸妓さんの違いの解説です。
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舞妓さんと芸妓さんの違いについて。
今舞妓さんと芸妓と違いが分からはると思うんですけど、舞妓さんは基本的にまず15,6歳から20歳から21歳の子が舞妓さんをしたはります。
で、大体20歳以上の方が芸妓という形になります。
まず、舞妓さんの姿から説明さして頂きます。
まず、舞妓さんのこの髪型は自分の髪の毛で結うてはります。
で、簪をお花の簪をね、差してはりますけども、これはその月ごと各月ごとに変わります。
今月は桜の簪。
で、彼女はまだ一年生の舞妓さんということなんで、かわいらしくお飾りが付いてます。
で、この飾りが付いてる子だけ、口紅は下の唇しか塗らないことになってます。
幼くてかわいらしく見えるようにという…。
これが二年生…ちょっと一年また成長すると、この飾りをとることになりまして、上の唇も塗れるようになります。
で、じゃあ着物のほう説明さしてもらいますけども…(中略)
で、帯の真ん中に…ここに帯留め…うちらはぽっちりといいます。
で、これは本物の宝石を全部細工して頂きまして、すごくおっきいお飾りにしたはります。
これはもう舞妓さんしか付けられないものです。
舞妓さんだけこんだけおっきいお飾りを付けはるんです。芸妓さんは付けないです。
で、今身に付けたはる物の中で一番高価なものですね。
先ほど祇園小唄を踊って頂きました、だらりの帯…これは全長約7メートルほどあります。
で、この帯の下に必ずこの家紋が付いてます。
これは今彼女がお世話になってはる置屋さんの家紋です。
迷子札の替わりみたいなもんですね。
どこの子ですよというのが…どこに所属してる子か分かるようになってます。
では、代わりに次芸妓さんの格好…
芸妓さんのかつらは…かつらです。地毛ではないです。
で、着物も舞妓さんと対照的に袖が短くなります。
で、帯の真ん中にもお飾りは何もしません。
帯も短くなりまして、お太鼓結びていうんですけども、舞妓さんよりも全体的にシンプルな仕上がりになってます。
簡単ですけども分かってもらえましたやろか。