京都伝統産業ふれあい館での宮川町・駒屋の舞妓・とし智(としとも)さんのトークの書き起こしです。
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舞妓さんの装いは毎月変わるそうですが、お着物や帯などはどのように選んでいるのですか?
そうどすね。置屋さんのおかあさんが毎月毎月、うちに合うた色のお着物を出してくれはります。
舞妓さんになった理由やきっかけを教えてください。
もともとうちは中学校までいろんなスポーツをしていたんどすけども、日本舞踊のほうもちっちゃい頃から習わしてもうてて、スポーツやったら四十代、五十代になってもできるかな思ったときに、舞妓さんていうのが10代しか出来ひんていうのも知ってたので、ほなったらこの十代を舞妓さんしてみようかなと思って舞妓さんになりに来ました。
舞妓さんといえば美しい日本髪が特徴ですが、その美しい形を保つために普段どのようなお手入れをしているのですか?
そうどすね。いっぺん頭を結ってしまうと一週間そのままやので、毎晩花かんざしやらを抜いて高い枕で横にして寝てます。
朝起きるとやっぱりちょっと乱れてたりするので、自分で朝はといてお稽古事に行ってます。
京都には五つの花街がありますが、とし智さんの所属している花街、宮川町について教えてください。
そうどすね。春と秋におどりの会を開催しているんどすけども、今年は四月の四日から十九日までおどりの会をしてるので、もしみなさん来れるようでしたらぜひ見に来とくれやす。
舞妓さんのお化粧はどのようにしているのですか?
そうどすね。お化粧は自分でするので、大体三十分程度で出来るのどすけど、まだ舞妓さんになりたて子とかは慣れてへんさかいに、襟足とかもね、合わせ鏡を使うてかくさかいに、やっぱり一時間かからはる子もいはります。
舞妓さんの一日の生活について教えてください。
大体、お稽古が10時頃からスタートするのんで、朝は8時半、9時頃に起きて自分の頭をといて、軽いお着物を着てお稽古事に寄せていただきます。大体2時、3時ぐらいまでがお稽古時間やので、その後にお茶屋さん一軒一軒ご挨拶まわりに行くのどすけど、うちとこ宮川町は33軒おすのんで、大体1時間ぐらいかかってしまいますし、1時間終わった後に、おこしらえをスタートしてお衣裳を着付けてもうて、宴会に寄せていただきます。
舞妓さんは12時までがいろんな宴席に寄せてもらう時間になってるので、12時までとして、寝るとおもたら3時とかになるときも多々あります。