3月15日に行われた京都伝統産業ふれあい館での祇園甲部・福嶋の舞妓・紫乃(しの)さんのトークの書き起こしです。
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祇園甲部 舞妓 紫乃さん
祇園甲部 舞妓 紫乃さん
舞妓さんの髪型は年数や場面に応じて変わるそうですが、どのような髪型があるのですか?
うちが今さしてもうてるのは、舞妓になって一、二年間さしていただく「割れしのぶ」ていうて、この頭のとこのあげの上下に赤がついてる形になるんどすけど、これが三年目、四年目のお姉さんになってくると「おふく」ていうて、もっとシンプルに下だけに赤がつくような形になってきます。
先ほど舞っていただいたのは京舞の井上流だそうですが、舞のときはどんなところに気をつけていますか?
そうどすね。井上流ていうのはお能からきてる舞やさかいに、能面をかぶったように表情をなくして舞うのが基本的やさかいに、笑ったり泣いたりしたらあかんのんで無表情でがんばってます。
舞妓さんの装いは毎月変わるそうですが、お着物や帯はどのようにして選んでいるのですか?
毎日、屋形のおかあさんが宴会の場所とか…そういう場所によってこの帯とこの着物着て行きよして言うてもうてます。
舞妓さんには舞をはじめたくさんのお稽古事があるそうですが、お稽古にはどのようなものがあるのですか?
うちが今さしてもうてるのは、舞とあとお茶のお稽古とあと三味線と鳴り物て言うて鼓かお太鼓か、おおかわていうて下鼓、この三つのうちのどれかからさしてもうて、四つが必須になってて、あとはお花とかお習字とかは選択科目になって、自分が好きなのをさして頂くかたちになってます。