祇園東の舞妓・駒子さんのトーク書き起こし 15/01/11

1/11に行われた京都伝統産業ふれあい館での祇園東・岡とめの舞妓・駒子(こまこ)さんのトークの書き起こしです。

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京都 祇園東 舞妓 駒子さん 2015.01.11
京都 祇園東 舞妓 駒子さん 2015.01.11

こんにちは。おおきに。おいでやす。

舞妓さんのお化粧はどのようにしているのですか?

これは、おしろいと言って、1時間ぐらい…全部するのにかかります。
前も後ろも全部一人で…自分でやってます。
後ろは合わせ鏡でさしてもうてるんどすけど…後ろ、襟足は二本に…普段は二本にさしてもうてます。
これは刷毛で自分のするのどすけど、こうしていると襟足が長く細く見えるので、それが昔の美人の条件やったらしおす。

そんで、お顔は…うちはまだ1年目…こないだ出たばっかりやので、まだ下のお紅しかさしてしまへん。
2年目からは、上がさせてどんどんお化粧も変わっていくのどすけど、今は下だけどす。

まず、鬢付け油を塗って、その後におしろいをはたきます。
最初は慣れてへんので油が固まってしまって、もうだまだまになってしもたりするんどすけど、2ヶ月3ヶ月くらいすると慣れてきて、やっと出来るようになります。
だんだん上手くなれるようにがんばります。

舞妓さんになった理由やきっかけを教えて下さい。

うちは、芸事が…踊りや鳴りものなど…お茶とか…芸事に興味があって舞妓さんになりとおした。

あと、京都にもやっぱりあこがれがあって…あと舞妓さんも見たことあらへんかったんどすけど、なんとなく「こんな感じや」というのはあって、あこがれて飛び込んできました。

最初は言葉もわからへんかったし、どんな風にしたらええのか、作法とか、何にも知らへんかったんどすけど、今学ばさしてもうてること、とてもありがたく思います。

おおきに。

第3部

こんにちは。ようこそ。おいでやす。

舞妓さんの1日の生活について教えてください。

舞妓さんはだいたいお昼はお稽古事をしたはります。
9時頃から、一番下の人は最初に行って用意をしはります。
9時頃から3時、4時ぐらいまでお稽古はあるのどすけど、自分の時間は30分ぐらい、お師匠さんに見てもらいます。
ほんで、後は姉さん方の見さしてもうて、3時頃家に帰って、そっからおしろいを一時間ぐらいします。
それからお着物を着してもうて、6時頃いつもお座敷に…夜はお座敷に寄してもらいます。
それから12時頃どすね…には帰って、そこからお着物脱いでおしろいをして…おしろいを落として、お風呂に入って、寝るのが大体1時2時…2時頃どすね。
で、次の日の朝、また8時頃に起きて髪をといて、お稽古場に寄せてもらう…そんな感じどす。

舞妓さんの特徴である美しい日本髪はその形を保つために普段どのようなお手入れをしているのですか?

そうどすね、頭は、まず一度結ったら一週間ほどもたさはります。
一週間ぐらいずっと洗えず、お風呂に入るときもサッとあがらな崩れてしまうので、お風呂でも髪は一週間に一度しか洗えしまへん。
ほんで、ツヤツヤなんは鬢付け油、お相撲さんがつけたはるのと同じ鬢付け油を毎朝櫛でぬって、で、とかしてこの形にします。

そうどすね、寝るときは、時代劇で出てくる箱枕、高枕…それをここの小さい隙間に当てて寝ます。
最初慣れてへんので、その枕をはずしてしもたら頭くずれてしまいますし、あと直すのも下手くそやし、最初はもうたいへんな苦労がありますね。

今日はおおきに。

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